# 7. エージェントのスキルに基づいて着信をルーティングする Flexデプロイ時に組み込まれているIVRを編集し、発信者が`AWS`と`GCP`のどちらかを選択し、そのスキルを持つエージェントにコールをルーティングするようにしてみます。 本ハンズオンではStudioという機能を使って作ります。 >Twilio Studioはカスタマーコミュニケーションのデザイン、デプロイ、およびスケールを行うためのビジュアルインターフェイスです。 Twilio Engagement Cloudに新しく加わったTwilio Studioは、何百万という組織横断的なチームメンバーがカスタマーコミュニケーションをデザイン、デプロイ、スケーリングを行うパワーをもたらします。 これにより企業は、全組織におけるクリエイティブな才能を活用して顧客エンゲージメントのロードマップをすばやくトラッキングできるようになります。 参考: [https://jp.twilio.com/docs/studio/user-guide](https://jp.twilio.com/docs/studio/user-guide) ## 7-1. Voice IVRの編集 [https://www.twilio.com/console/studio](https://www.twilio.com/console/studio)に遷移し、`Voice IVR`をクリックします。 ### AWSとGCP用 ![step5_1](../images/step5_1.png "step5_1") `Enqueue Call`ウィジェットをカンバスにドラックします。 ![step5_2](../images/step5_2.png "step5_2") - `WIDGET NAME`: `AWSCall` - `TASK ROUTER WORKSPACE`: `Flex Task Assignment` - `TASK ROUTER WORKFLOW`: `Assign to AWS` に設定し保存します。 ![step5_3](../images/step5_3.png "step5_3") GCP用も同じように作成します。 - `WIDGET NAME`: `GCPCall` - `TASK ROUTER WORKSPACE`: `Flex Task Assignment` - `TASK ROUTER WORKFLOW`: `Assign to GCP` ### 着信を一旦受け付ける用 `Gather Input on Call`ををカンバスにドラックします。 ![step5_4](../images/step5_4.png "step5_4") 着信時に自動応答するように以下の設定をします。 - `WIDGET NAME`: 任意の名前 - `SAY OR PLAY MESSAGE`: `Say a Message` - `TEXT TO SAY`: AWSは1, GCPは2を押してくださいといったメッセージを入力する - `LANGUAGE`: `TEXT TO SAY`に入力したメッセージの言語を選択 ![step5_5](../images/step5_5.png "step5_5") ### ボタンプッシュを分割する用 `Split Based On...`ををカンバスにドラックします。 ![step5_6](../images/step5_6.png "step5_6") 以下の設定をして保存します。 - `WIDGET NAME`: `split_keys` - `VARIABLE TO TEST`: `widgets.gather_1.Digits` ![step5_7](../images/step5_7.png "step5_7") 着信を分岐させる設定を行います。 `New`をクリックし,`Condition Matches`をクリックします。 ![step5_9](../images/step5_9.png "step5_9") 条件として `Equal TO`, `1`, `AWSCall` を設定して保存します。 ![step5_10](../images/step5_10.png "step5_10") GCPの方も追加しましょう。 `NO CONDITION MATCHES`には既存の`SendCallToAgent`にします。 カンバス上は以下のようになるはずです ![step5_11](../images/step5_11.png "step5_11") ### 残りのウィジェットをつなげる Triggerの`Incoming Call`を`gather_1`に、 `gather_1`の`User Pressed Keys`を`split_keys`につなげます 全体図は以下のようになるはずです。 ![step5_12](../images/step5_12.png "step5_12") 最後に`Publish`をクリックして反映させます ## 7-2. 実際に電話してみよう 自動応答とプッシュ番号によるルーティングを作成しました。 実際にFlexに設定されている番号に電話をかけて試してみましょう この章は以上で終了になります。